岐阜県多治見市は焼き物の街として有名で、モザイクタイルの生産は日本一になります。そんなモザイクタイルを知ってもらうミュージアムです。
形も大きさも様々で色とりどりな美しいモザイクタイルの歴史や作品を見て学び、体験することが出来る楽しいミュージアムです。
年に何度もモザイクタイルミュージアムに通う私が、施設の魅力や見るべきポイントを紹介します。
多治見モザイクミュージアムも可愛いな♡行ってみたいぞ。 https://t.co/1dXdPRhCNc
— ピナピナ🐈 (@pinapinao) February 16, 2020
モザイクタイルミュージアムの外観と展示室
モザイクタイルミュージアムの建物は、絵本にでも出てきそうな可愛らしいデザインです。設計者は、国内外で注目を集める建築史家・建築家の藤森照信さんです。2020年4月からは名誉館長にも就任されました。
メルヘンチックな外観は、タイルの原料を採る粘土山をモチーフにされているそうです。すり鉢状の芝生広場の奥に小山のように建っています。
ゆるやかな坂に小径が造ってあり入口までアプローチされます。入り口の扉は普通の家の扉ぐらいの大きさで木でできていて、どこまでも可愛らしいです。
モザイクタイルミュージアムの観覧料
モザイクタイルミュージアムの観覧料は、1階にある受付で3・4階の見学代300円を払います。
高校生以下は無料です。1・2階のみなら無料で見学することが出来ますます。とても良心的です。
見学ルートが示されています。階段で4階まで上りワンフロアずつ見学してくださいとのことです。下りはエレベーターを使用してもよいそうです。
4階展示室1の見どころ
なんていうすっばらしい演出なんだ!
多治見モザイクミュージアム❗
藤森照信さん、すんごいなあ❗ pic.twitter.com/xst6u2Exb1— inshil (@inshil30) October 8, 2018
階段は登窯がイメージしてあり薄暗いです。何か物語が始まる様でワクワクします。
4階まで登るとなると大変そうですが、階段の先の光に呼び寄せられるように登れます。また、すごく高く長くみえますが遠近法が使われていて思ったほどではありません。
4階は壁や床に真っ白なタイルが使われており一部天井が開放されているので、薄暗い階段からフロアに入ると眩しいほどです。
真ん中にモザイクタイルの塔があり、半分にタイル絵やかまどや手洗い場などどこかで使用されていた懐かしい製品が展示されています。
もう半分のエリアは、天井の一部が丸く穴が空いています。穴から床までクモの巣状に色々なタイルが引っ掛けてありキラキラしていてとてもきれいです。
空が見えて、光が入ってきてまるでパワースポットのようです。季節・時間・天候によっていろいろな表情がみえると思います。何度も足を運んで見てみたいです。
3階展示室2の見どころ
3階は、タイルの製造工程とモザイクタイルの先駆者といわれている山内逸三氏のことをはじめモザイクタイルの歴史が展示されています。
当時行われていた製造工程、製造機械などありどのように出来上がっていくのかわかります。当時の営業の方は、実際のタイルを厚紙に貼って持ち歩いて全国をまわったそうです。すごく重そうです。
奥のコーナーは企画展などが行われる場所になっています。年に数回行われるそうです。
2階展示室3の見どころ
2階では最新のタイルがみられます。笠原町のメーカーの商品も並んでいます。実際にどのように使ったらよいか台所や子ども部屋など作られて提案してあります。
外や水回りだけでなく、部屋の壁などに使われているのが新鮮でした。現在のタイルは湿度調整してくれたり消臭効果のあるものもあるそうです。
デザインもおしゃれで思っていたタイルのイメージと全く違うものもあります。予約をすれば新築やリフォームされる方は、こちらで相談でき提案してもらえるそうです。
1階体験工房のおすすめポイント
ワンコインでフォトフレームやコースター、ウォールハンガーなどを好きなタイルを使って作成することが出来ます。
人にもよりますが、お気に入りのタイルを見つけ配置を決めて貼って乾かす作業まで1時間ほどみておけばじゅうぶんだと思います。
フォトフレームをつくっている方が多かったように思います。早速出来上がったフレームで自撮りしている方が見受けられました。外の外観を入れて撮るととっても素敵な写真が出来上がります。
1階ミュージアムショップ
体験工房の手前にお土産を買えるミュージアムショップがあります。ミュージアム限定のピンバッチをはじめアクセサリーやコップなどあります。
タイルを使ってコースターや鍋敷きなどを作れるキットもあります。簡単に出来そうでつい手がでてしまいます。体験工房がいっぱいで体験が出来なかった方などにもいいですね。
一番人気は500円でコップ詰め放題です。レトロ調タイル・レトロタイル・普通のタイルの中から1種類選んでコップにつめます。全部可愛いいのでまずどれにするか悩みます。
モザイクタイルの歴史
最後にモザイクタイルの歴史についてみていきましょう。
タイルは大正3年に、美濃焼の伝統と技をもとに多治見市から始まりました。昭和初期に笠原町でモザイクタイルが出来上がりました。
一枚の表面積が50平方センチメートル以下のタイルをモザイクタイルといいます。主に建築材料として使われています。
芸術品でなく家などの建築物の中に実用品となって使われているので古いものは建物と一緒に壊されてしまっていました。
町の歴史ある産業を知ってもらおうと壊される建築物から実際に使われていたタイル壁や流し台を救い出しモザイクタイルの歴史とともに展示しようと約24年前に町の有志の方々が動き出しました。
そして、2016年6月4日に⌈モザイクタイルミュージアム⌋が出来上がりました。
モザイクタイルミュージアムの詳細情報
- 施設名 多治見市モザイクタイルミュージアム
- 住所 岐阜県多治見市笠原町2082-5
- 電話番号 0572-43-5101
- 営業時間 9:00〜17:00
- 休業日 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
モザイクタイルミュージアムへのアクセス
モザイクタイルミュージアムへのアクセス方法は、多治見駅 から東鉄バス笠原線⌈東草口行き⌋⌈曽木中切行き⌋⌈モザイクタイルミュージアム行き⌋乗車します。
⌈モザイクタイルミュージアム⌋下車 およそ17分の乗車時間です。
モザイクタイルミュージアムのまとめ
昔よく見たタイルを改めて再発見でき、モザイクタイルの面白さや暖かみを十分に感じられる展示物いっぱいのミュージアムです。
とにかく外観が素敵で建物を見に行くだけでもほっこりとした気分になれると思います。でも、4階のパワースポット(?)も必見の価値がありますよ。
館内はじっくり見ても1時間半程でまわれて大人も子供も楽しめるポイントがいくつもあると思います。一度出掛けてみてはいかがでしょう。