岐阜県海津町にある千代保稲荷神社、愛称⌈おちょぼさん⌋を紹介します。
商売繁盛・家内安全を願って、年間250万人もの人が訪れる神社になります。京都伏見稲荷・愛知豊川稲荷と並んで日本三大稲荷のひとつです。
おちょぼさん特有のお参りの仕方、参道での美味しいグルメ情報をお届けします。
千代保稲荷神社(おちょぼさん)とは?
商売繁盛・家内安全の神様で有名なおちょぼさんは、室町時代に創建されました。県内外から毎日たくさんの方が参拝にみえます。
特に、毎月月末から翌月早朝までの⌈月越参り⌋は仕事終わりの方たちが、一人で、家族で、会社の仲間でとお参りにやってみえて遅い時間になればなるほど賑わいます。
おちょぼさんの参拝の仕方
さて、まずはお参りです。赤い鳥居をくぐるとすぐに手水舎があるので手と口を清め、その背にあるお店で藁で結った油揚げとろうそくを50円で購入します。
本殿へは、小さな階段を上がります。見えてくるのは燈明場です。4面になっています。好きな所を開け先程購入したろうそくを空いている杭に刺し献灯します。
たくさんのろうそくが光っていて夜の参拝のときはほんとうにきれいで身を清められる感じがします。
拝殿にお参りします。油揚げを賽銭箱の手前にあるお供え台に奉納してお賽銭を納めてお参りをします。作法は、普通の神社と一緒で二拝二拍手一拝です。
稲荷神のお使いである狐にこんなに直接的に行動するところは、なかなかみられないと思います。お神酒も一緒に奉納される方もたくさんみえます。
拝殿の右後ろ側にある霊殿には、名刺を挟んで自身をアピールしてお参りします。すだれの隙間に上手に挟み込んで真っ白になっています。
さかだちブックスを運営するリトルクリエイティブセンターは、8月1日に7期目を迎えました!
この日は毎年恒例、海津市にあるお千代保稲荷さんへのお参り。
7年目のリトルクリエイティブセンターもどうぞよろしくお願いいたします!@alaskabunguten @gifuhall https://t.co/URoHGdZAlJ— さかだちブックス|岐阜のローカルメディア (@sakadachibooks) August 7, 2020
重軽石
拝殿脇に、⌈重軽石⌋といわれるふたつの丸い石がおいてあります。願い事が叶うか叶わないか占うことができます。
まず一度石を持ち上げて重さを感じます。
そっと、石を戻し願い事をして⌈願い事が叶うなら軽くなってください⌋または、⌈願い事が叶うなら重くなってください⌋と念じます。
もう一度石を持ち上げて自分が念じた重さに感じれたら願いが叶うといわれています。
皆さん並んで順番待ちをして真剣な表情で石を持ち上げてみえます。
古堂・精霊殿
あと二箇所お参りできる場所があります。
古堂というかつての本殿の一部が保存されていて、こちらにも名刺を挟んでお参りされるかたがみえます。
精霊殿は、昭和の信者の方の御霊をお祀りされていてなぜかこちらではお賽銭を賽銭箱ではなく社の屋根に乗せるように投げる方がたくさんみえます。(もちろん、普通に賽銭箱に入れて大丈夫です。)
おちょぼさんのおみくじ
おみくじは、拝殿の左後ろ側にあります。
外に置いてあるものなので、木製ではなく金属製のみくじ筒が台の上に3つ置いてあります。
自分で1つ選んで筒を振り小さな穴から一本取り出し、棒に書いてある数字を確認します。みくじくじの台の上の文面板で吉凶がわかります。
金属製なので振るとシャランシャランという音が響いて気持ちが鎮められ厳かに引くことができます。
おちょぼさんにお守り・お札・御朱印はある?
おちょぼさんでは、⌈先祖の御霊を千代に保て⌋という教えがありお守り、お札、御朱印などの販売はされていません。
参道グルメ
毎日賑わうおちょぼさんですが、特に毎月月末の夜から翌1日にかけて行われる月越参りは遅い時間になればなれほど賑わいます。
門前町の雰囲気を持つ参道は、東口から南口まで約700メートルあります。
おいしそうな食べ物の匂いがあちらこちらから漂ってウキウキしてしまいます。
串カツ
おちょぼさんといえば、串カツやさん!京や玉家 大黒屋さんなどたくさんあります。
店舗の中でいただくこともできますが、ここはやはり店頭での立ち食いがおすすめです。
お店の方が次々と揚げていて山のように積まれている串カツを自分で取ってソースやどて煮の味噌に浸していただきます。
揚げたてなので串までも熱かったりしますが衣がカラッとしていておいしいです。
皆さん次々と手を伸ばして味わってみえます。お会計は、食べた串をお店の方に渡して精算してもらいます。
千代保稲荷神社に立ち寄った目的は、主にコレです。
店内キンキラで有名な「玉家」へ直行。
これを店内ではなく必ず揚げ台の前を陣取ります。熱々の揚げたてをソースに突っ込んで食べるのがベスト。エンドレスに食べてしまいそうなので、10本以内で止めておくようにしてます。 pic.twitter.com/8M3Zrp6vRz— みるひ~ (@santa_dx) August 10, 2020
川魚料理
また、木曽三川流域で育った川魚料理が有名です。
めずらしいなまずのかばやき焼きもいただけます。見た目はグロテクスではありますが、たんぱくでおいしいです。
定食だと鯉のお刺身や鯉汁などがついてくるお店も多く、他ではなかなかいただけないメニューですよね。
なまずはちょっとというかたは鰻もあります。ますやえびの塩焼きが食べれるお店もあります。
その他おいしいもの
おいしいものがいっぱいのおちょぼさんははまだまだおすすめがあります。
たい焼きやさんの佐溝屋(さみぞや)。人気店で皆さん並んで5枚10枚と買ってお土産にされる方も多いようです。あんは甘すぎず、皮がパリッとしていておいしいです。
芋にいちゃんの店という、大胆な名前のお店もあります。その名の通りお芋を扱った商品を売っています。大学芋が一番人気でツヤツヤに輝いて外はカリッとしていて中はほっこりしています。いもまんじゅうもおいしいです。
他に、よもぎがたっぷり入った草餅やもろこの甘露煮もおちょぼさんの名物で色々な店で売っています。お店お店の手作りで味も違いますよ。
千代保稲荷神社の基本情報
千代保稲荷神社
岐阜県海津市平田町三郷1980 0584-66-2613
千代保稲荷神社へのアクセス
岐阜羽島駅→<海津コミニティバス>→お千代保稲荷下車 約22分
岐阜羽島ICから車 約15分
大垣ICから車 約15分
おちょぼさんの情報まとめ
お千代保稲荷神社は商売繁盛の神社なので、家族連れだけではなく企業関係者や自営業者の参拝も多く毎日参拝者で賑わっています。
お参りは、お賽銭だけではなく稲荷神の御使いである狐に油揚げをお供えする珍しい神社です。
参道には120軒ほどの店がひしめき合うように立ち並び、食べ歩きやお買い物が楽しめます。
一度出掛けてみてはいかがでしょう。